大事な大切な人
1️⃣6️⃣奥の手

こうなれば奥の手を使う

産婦人科の師長に連絡をして
侑華の勤務を確認する。

産婦人科師長は、母の後輩の人だ。
ちょっと嫌味笑いされたけど
「うちの大事な戦力を
虐めたら先輩にいいつけるからね。」
と、言って
勤務のリストをくれた。
それも侑華のとこだけ

えっ、と思うが
師長は、ニヤリと笑っただけ

俺は、自分が時間が空いてる日を
探して侑華のリストと見比べる。

この日だ。

前日に侑華を見つけて
「侑華。」
「あっ、佐々木ドクター
お疲れ様です。
お体、大丈夫ですか?」
「ああ。問題ない。
明日お礼がしたい。
時間と場所の連絡するから
連絡先教えて。」
「えっ、いい。良いから。」
「俺の気がすまない。」
と、言う俺に
はぁ〜と息をして
携帯を出すから
登録してから返して
「気をつけて帰れよ。」
と、言ってその場を離れた。

侑華は、携帯を持ったまま
呆然としていたが
あした?とか考えながら
帰宅した。
あっ、明日は休みだ。
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