可愛がってあげたい、強がりなきみを。 〜国民的イケメン俳優に出会った直後から全身全霊で溺愛されてます〜
次に会えるのはいつなんだろう。
ドラマ撮影が佳境の今、休みはまた数カ月先になるんじゃないかな。
連絡は亮介さん経由でしかできないから、「早く会いたいです」なんて、恥ずかしくて送れないし……
と、思っていた矢先、LINE電話がかかってきた。
「郁美……」
「宗介さん! うわ、嬉しい。今、ちょうどあなたのこと、考えてたところ」
まさか電話を貰えるなんて思っていなかったので、素直な言葉が口をついて飛びだした。
画面を通してでも、彼が、わたしの今の言葉を喜んでくれているのが伝わってくる。
そして、ちょっと口をゆがめて笑い、言った。
「俺は頭から離れたことないけど、郁美のこと」
30歳目前の男女が何を言っているんだろう。
とても他人には聞かせられない。
バカップルもいいとこ。
でも、単純に嬉しい。
スピーカーを通して、ざわめきが聞こえてくる。
「今、どこ? 亮介さんと一緒?」
「ああ、亮介の友達の店で飲んでるところ。亮介はあっちで盛り上がってるよ」
「宗介さん」
「ん?」
ドラマ撮影が佳境の今、休みはまた数カ月先になるんじゃないかな。
連絡は亮介さん経由でしかできないから、「早く会いたいです」なんて、恥ずかしくて送れないし……
と、思っていた矢先、LINE電話がかかってきた。
「郁美……」
「宗介さん! うわ、嬉しい。今、ちょうどあなたのこと、考えてたところ」
まさか電話を貰えるなんて思っていなかったので、素直な言葉が口をついて飛びだした。
画面を通してでも、彼が、わたしの今の言葉を喜んでくれているのが伝わってくる。
そして、ちょっと口をゆがめて笑い、言った。
「俺は頭から離れたことないけど、郁美のこと」
30歳目前の男女が何を言っているんだろう。
とても他人には聞かせられない。
バカップルもいいとこ。
でも、単純に嬉しい。
スピーカーを通して、ざわめきが聞こえてくる。
「今、どこ? 亮介さんと一緒?」
「ああ、亮介の友達の店で飲んでるところ。亮介はあっちで盛り上がってるよ」
「宗介さん」
「ん?」