このキョーダイ、じつはワケありでして。
「四宮もたぶん次は団体戦に入れる気がする」
「いや…女子は人数が多いから。あとこっちは男子と違ってそーいうのめんどくさい」
「ふっ、そーなの?」
「うん。ねえ咲良」
「そ、そうだね…」
男はサッパリしてるところがあるからいいけど、女の場合は根に持ってグチグチからのギッスギス。
だから私はもし団体戦に選ばれたとしても、2年になるまでは断ると決めているくらいだった。
「あ。慶音ちゃん、今日は……そっちのお部屋は…」
「あー、うん、閉めてる。もしかして陽が当たらないから暗い?」
遠慮がちに咲良が気にしたのは、リビング横の襖が閉じられていたこと。
いつもなら開放しているため、普段と違うところに違和感があったのだろう。
そこの和室は、両親の仏壇がある唯一の部屋。
すぐに咲良はハッとしたように顔を青ざめさせてから、首を激しく横に振った。