このキョーダイ、じつはワケありでして。




『待ってよお兄さ~~ん!!』


『ストップストップ…!あっ、ちなみに俺は哲明!!みんなからはテツって愛称で呼ばれてる!!よっろしくう!!』


『ちょっ、あんたじゃないっての!!』


『そうそう連絡先ね!?はいこれっ、俺っていつも連絡先メモって常に持ち歩いててさ!こうやってすぐ渡すために!!マジいつでも暇してるから連絡して!!』



さすが俺の舎弟。

これ以上俺に近づけさせるほうが危ないと察知して、なんやかんや上手くやってるっぽい。



『めちゃくちゃいらないんだけど!!だからあんたじゃないって言ってんでしょ…!!』


『いーから貰うだけ貰っておいてよ!!ルックスは地獄みたいって言われるけど優しさには自信しかねえから!ある意味で天国と地獄を味わえるぜっ!!』


『ちょー意味わかんないしウザッ!!』



テツのしつこさに諦めたのか、テツが追い払ったのか、少しすると俺のほうに駆けつけてきた。



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