冷たく温かい私の好きな生徒会長
 試合も終わり、凛ちゃんと駅まで帰っている

 「試合かっこよかったね」

 「うん。特に翔先輩…完璧だった。あのかっこよさないよね…」

 という金井先輩に対するマシンガントークを聞き、駅で別れた
電車が最寄りに着く。あそこにいるの金井先輩と小野会長…だよね。駅一緒なんだ
まぁ、声をかける勇気もないけど…

 …待って、さっきから行く道一緒なんだけど、これ、やばいかな…ずっと一緒なんだけど…どうしよう
違う道から行こうにもこの道でしか行けない…歌聞いて気にせずに行こう…そうしよう

 10分後

 ドン!

 「うわっ」

 えっ、何!?そう思い、上を見上げると、すごく冷たい目をした小野会長が目の前にいた…私はイヤフォンを外して


 「…なんでしょうか?」

 「……」

 「えっと…」

 小野会長が私に向き直り、冷たい声で

 「お前…ストーカーか…」

 「…えっ…と?」

 「聞こえなかったか?ストーカー」

 「…違います!」

 「ふーん…」

 …絶対、信用してない目だー!本当に私は道一緒だっただけだし…疑われる筋合いない。こういう時は堂々としておこう

 「まっ、気を付けて帰れよ。ストーカー」

 「ストーカーじゃないです…失礼します」

 私は走ってその場を去った
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