苦手な彼は私の王子様
「彼に伝えてみたら?寂しいとか笑」

私は顔を真っ赤にする

「やめてくださいよ!無理です」

「うじうじしてると取られるよ?彼かっこいいし、今日は研修でいないんでしょ?」

図星をつかれる。そうなんだけど。

「結衣さん彼氏とかは?」

「私は既婚者よ?ほら?」

結衣さんはちゃっかり左手の薬指を自慢してくる。

そりゃそうか。結衣さんまじで可愛いもん。

「とりあえず今日の消灯時間までには1度連絡するのよ!愛ちゃんのこと妹のように思ってるから!頑張って!」

結衣さんはそのままにこにこして帰って行った。

とりあえず私は楽しんでねと一言メールをして少し寝ることにした。

それからどれくらい時間が経っただろうか。

窓の外は薄暗くなりはじめていた。

私が手に持つケータイがピカピカ光っている。
< 26 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop