一期一会。−2−
これは、贖罪であり、俺がすべきこと。

皆を傷つけた事実は変えられない。

だから、態度で示していくしかない。






…もう二度と、大切なものを見失わないために。


今度こそ、この手から、取りこぼさないで済むようにー…。






愛は、俺の宣言に大号泣して、しまいには
抱きついてきた。
 
ー「良かったぁあ」

安心して、俺に擦り寄ってくる愛に、驚きながらも受け止めていた。

ずっと、側にいて、見守ってくれていた愛ですらも、傷つけていたのだ。

自分のしたことの重さを、改めて理解した。

…これからは、大切な誰かを守れる自分に
なりたい。

そう誓って、今は、人生をやり直しつつ、
生きてる最中。

…まぁ、現実はそう、甘くはないんだけどね…。



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