干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~
『副社長……ごめんなさい。私行ってきます』
俊介は、イベント会社の担当者から書類の説明を受けながらも、頭では全く違う事を思っていた。
その言葉は何度も浮かんでは消えていく。
――ごめんってなんだよ……。
自分はなんであの時、行動できなかったのだろう。
すぐに追いかけて引き留めることができたなら、今のこのやり場のない感情を抱えずにすんだのに。
俊介はクソっと心の中でつぶやいた。
書類を受け取り一階のエントランスに降りると、健太と部長が待っていた。
「今、タッキーが美琴ちゃんを探してるとこ……」
俊介の顔を見ると、健太が申し訳なさそうに小さく言った。
「あぁ」
怒りの矛先を健太に向けてはいけないと思いつつも、目も合わさずにぶっきらぼうに答えてしまう。
そんな俊介の様子を見て、部長がおもむろに近づいて来た。
「あいつはほっとけないんですよ。本音を隠して笑ってる奴は特にね。俺のとこに怒鳴り込んできた時みたいに……」
ふと俊介の脳裏には、美琴がメンテナンス部に一人で駆け込んだ日の光景が浮かんでいた。
俊介は、イベント会社の担当者から書類の説明を受けながらも、頭では全く違う事を思っていた。
その言葉は何度も浮かんでは消えていく。
――ごめんってなんだよ……。
自分はなんであの時、行動できなかったのだろう。
すぐに追いかけて引き留めることができたなら、今のこのやり場のない感情を抱えずにすんだのに。
俊介はクソっと心の中でつぶやいた。
書類を受け取り一階のエントランスに降りると、健太と部長が待っていた。
「今、タッキーが美琴ちゃんを探してるとこ……」
俊介の顔を見ると、健太が申し訳なさそうに小さく言った。
「あぁ」
怒りの矛先を健太に向けてはいけないと思いつつも、目も合わさずにぶっきらぼうに答えてしまう。
そんな俊介の様子を見て、部長がおもむろに近づいて来た。
「あいつはほっとけないんですよ。本音を隠して笑ってる奴は特にね。俺のとこに怒鳴り込んできた時みたいに……」
ふと俊介の脳裏には、美琴がメンテナンス部に一人で駆け込んだ日の光景が浮かんでいた。