干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~

意外な一面

「まずはデザインをどうするか……」

 副社長は、美琴が並べる写真を見ながら腕を組む。

 ソファ前のテーブルには、今日撮影してきたMMコーポレーションのエントランスの写真が、所狭しと並べられている。


「か、会社の温室にあるグリーンを、使うんですよね……」

「そう。あと、この花瓶を生かした装飾を考えなきゃなの」

 美琴は、花瓶を写した写真を滝山に手渡す。


「みんなデザインは初心者だしなぁ。って、改めて考えたらこのメンバーで装飾するって、ほんっとに泥船だね……」

「東さーーん!!」

 お手上げとばかり両手を上げる東に向かって、美琴は頬を膨らませる。


「あ、あの……副社長はどんなデザインをイメージしてるんですか?」

 滝山の声に、一斉にみんなが副社長に視線を向ける。

 副社長は腕組みをしたまま、しばらく動かない。


「……実は」

「ん?」

「……全く」

「え?!」

「……イメージは湧いてなく……」

「はあ?!」
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