あなたがいるだけで…失われた命と受け継がれた想いを受け止めて…
「…愛している…」
熱い目でヒカルを見つめた聖龍は、そっと唇にキスをした。
夕日が窓から差してきて、まるでドラマのワンシーンのように絵になる光景。
愛している…それは、姉さんに言いたい事でしょう?
そう思うとキスされて心地よいのに、胸がチクリと痛みを感じたヒカル。
それでも唇を吸い上げて入ってきた聖龍は、口の中いっぱいを犯してきたが、とても暖かいエネルギーを感じる。
愛している…愛している…そう何度も繰り返してくれているようで、ヒカルもギュッと聖龍にしがみついた。
キスが深くなり、病室に2人のキスする音が響いてくる中。
ギュッと聖龍がヒカルの胸を掴んできた。
え? ここは病院だからだめだよ!
そう思う中、掴まれた聖龍の手の温もりが服の上からでも伝わって来た。
そっと唇が離れると、聖龍はヒカルを見つめて優しく微笑んでくれた。
「とっても柔らかい胸なんだね。これだけボリュームあるのに、いつも隠しているなんて。勿体ない気がするけど」
「な…なに言いだすのですか? 」
恥ずかしくて赤くなったヒカルの頭を、ヨシヨシと撫でていた聖龍。
「ねぇ。退院したら、俺に家に来てくれないかな? 」
「え? 」
「だって、父さんの所にいたんだろう? 」
「そうですが…」
「父さんの所が嫌で、こっそり抜け出してきたんだろう? 」
「はい…」
「じゃあ、俺のところに来てくれない? 一緒にいてって、あの夜言っただろう? 」
そうだけど…。
そこまで甘えてしまったら…。
「ヒカルさんは、一人にしておくと無茶ばかりするってよく分かったから。俺がちゃんと見張っておかないといけないと思う」
見張っておくって…。
でも…こんなチャンスはもう二度とないと思う。
千堂里奈の事が終われば、自分はここからいなくなるから、それまでの間なら誰かに恋しても許されるだろう。
きっと香弥さんも喜ぶと思うから。