BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
 こつん、とジーニアの首の後ろにクラレンスの頭が触れた。

「すまないが、もう少しこのままでいてもいいだろうか……」

 こんな甘えているクラレンスを見ることができるとは。

 ――これぞ役得というもの?

 と、この時にそんなことをのんびりと考えていたことを、後になって後悔する日がくるとは、もちろん思ってもいないわけで。ただ単に、こんな弱っているクラレンスを守ってあげたいという、ジーニアの微かな母性本能が揺れ動いていただけだった。
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