私が元カレにしたささやかな復讐

その頃から、周りにこんな男子しかいないのは私がこんな人間だからかなと思い始めた。

少女漫画の中では、どんなに地味な主人公も素敵な男性と出会って恋を知り、最後にはとても可愛くなって結ばれていく。だけど、私は日本人平均よりも低い身長（百五十三センチ）だし、目もぱっちりとした二重ではなくボテッとした一重、鼻も低いし、肌は白い方だけどアトピーなどに幼い頃からかかってばかりだったため、全身傷だらけ。自転車通学のせいで細かった太ももは一気に太くなり、肥満体型ではないもののムチムチとした体だ。

神様が左手で描いた顔代表とも呼べる私が、少女漫画に登場するようなかっこよくて優しい男性に好かれるはずがない。おまけに勉強も運動も苦手、芸術や音楽の才能があるわけではなかった。歌うことは好きだけど。

こんな褒めるところが何一つなく、バカにする要素しかない私なんて嫌がらせを受けても仕方ない。中学生が終わる頃には、そんな風に考えることが自然になっていた。