オオカミくんは赤ずきんちゃんを溺愛する
「…こんな話聞いてくれてありがとっ凄くスッキリした!」

先輩への気持ちはまだ薄れないけど

つっかえてたものがとれたようにスッキリしている

「俺でよければいつでも話聞くよ。」


如月くんと知り合えてよかった。こんな友達他にはいないよ…ん、友達?

そもそも今日知りあったばかりで友達っていうのおかしいかな?

あっ私がそう思ってるだけで如月くんが同じ気持ちじゃないかもしれない…!


「あっあのね如月くん!」

「ん?なに。」

「えっと、そのお願い?みたいなものがあって…」

「うん。」

「その私と友達になってください!」


しーん…

ちっ、沈黙が重い…!

え、え。どうしよう…

「や、べ、別に無理にとは言わないしその如月くんの気持ちもあるし断ってくれていいよ!」

どっどうしようこの空気。やっぱり私と友達になるのがそんなに嫌だったのかな…

「ほんと桜木って面白いな」

クスクス笑いながら言う如月くん

え、私なにか面白いことした?

考えても何が面白いか分からない。

「別に俺で良ければいくらでも友達になるよ」

良かったぁ…友達になりたくないって言われなくて

「これからよろしく如月くん!」

「ああ」

こうして私の非日常的な一日が終わった。
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