オオカミくんは赤ずきんちゃんを溺愛する
「ただいま〜」

「あらおかえり佑音」

「お姉ちゃんおかえりー」

家に帰るとお母さんと双子の弟の瞬が出迎えてくれた。

「お父さんは?」

「今日は残業で遅くに帰ってくるそうよ2人におやすみが言えなくて残念がっていたわ」

そう言いながらくすくす笑うお母さん
私の両親はとっても仲のいいおしどり夫婦としてご近所さんで有名だ
瞬の方は家族贔屓目なく見ても超絶イケメンの自慢の弟

こんな家族がいてつくづく幸せだなぁと感じる

そんなことを思いながらご飯を食べお風呂に入ろうとしたとき

「あっ佑音これ草薙さん家にこれ届けてくれる?」

そう言ってお母さんから今日の晩御飯の肉じゃがを渡された。

「わかった!」

先輩に会えるのは嬉しいからもちろん喜んでオッケイした

うきうきしながら家を出て右隣の家に向かう

ピンポーンーーー

「はーい」

インターフォン越しから先輩の声が聞こえる

「佑音です。えっと…お裾分けのご飯を届けに来ました」

「佑音ちゃんか!ちょっと待っててね〜」

1分しないうちにドアが開いて先輩が出てきた
お風呂上がりなのか髪が濡れている

うわぁかっこいいな…
いつもの学校で見る先輩より色気が増し増しになってていつもの何十倍も輝いて見える…

「佑音ちゃん?」

「うふぁい!」

やばいびっくりしすぎて変な声でちゃった
えっと、どっどうしようきまずい…

「ぷっ…あはは!」

一人であわあわしていると急に先輩が笑い出した

「えっ先輩?」

「ごめんねいきなり笑いだして佑音ちゃんが面白いからつい…くふ」

そう言いながらまだ笑っている先輩。
しばらくすると落ち着いてきたのか息を吐いている

「もう笑い終わりましたか?」

「大丈夫もう落ち着いたよ」

笑顔を浮かべながら答える先輩
やっぱりかっこいいな…ってそうだ!

「先輩これ!お届けものです!」

忘れかけてた目的のものを渡した

「んありがと」

私の頭をぽんぽんしながら先輩はお礼を言う

やばい今ぜったい顔茹でダコみたいになってる
心臓もドキドキうるさいしどうしよう…まともに喋れそうにない…!

そんな私を差し置いて先輩は

「そうだ聞いて俺ねーーーーーー












































彼女できたんだ」
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