戦国武将織田信長の不器用な恋
「マミ、何も食べなくていいのか」

「食欲ないんです」

「そうか、では俺も食べないでおこう」

「えっ、そんなことしたら、動けなくなります」

「それなら、お前も同じだろう」

「私は大丈夫なんです」

「それなら俺も大丈夫だ」

いやいや、大丈夫じゃないでしょ。

案の定、信長の顔色も悪くなり、お腹が空くとイライラも半端ではない。

「お館様、食事を召し上がってください」

信長にそう言ったのは秀吉だった。

「俺に指図するな、マミが食べるなら俺も食う」

「マミ、食べてくれ、お前が食べないと、お館様も食事を取らない」

えっ、無茶言わないでよ。

私はつわりで食べられないのに……

仕方なく、一口、二口と口に運んだ。

「食べたな、俺も食べるとするか」

「もう、食べられない、私はこれで十分です」
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