再会は光の中で~ひっそりと子育てしていたら、あなたの愛に包まれました~

5.夜の招待状


 紘登と会ったその夜、千帆を寝かしつけて、シンクに溜まった洗い物を片づけた。ホッとしてテーブルに座り、スマホをいじっていると、シャイニーワールドから連絡が入っていることに気づく。

《先日はありがとうございます。これからCM撮影が始まりますが、その前に園内を楽しみませんか? お泊りになれるようホテルの部屋も準備しておりますので、夜の時間ですが、よろしかったらご家族全員でいらしてください。週末の八時にエントランスにてお待ちしております》

 フリーパスを貰っているのだから、シャイニーワールドにはいつでも行ける。それなのに、わざわざ招待してくれるなんて。きっと千帆は大喜びするだろう。せっかくこうして招待してくれているのだから連れて行ってあげたい。でも、やはり紘登のことが気になってしまう。

 ふぅ……。

 ため息をつきながら、どうしようかと思い悩んだ。最近、残業が多い兄に、また一緒に行って欲しいとは頼みづらい。

 何も紘登と会うわけじゃないんだし……大丈夫だよね。

 そう自分に言い聞かせて、和室で寝ている千帆の寝顔を見つめた。

 


 仕事を終えた私は千帆とシャイニーワールドへ来ていた。土曜日の夜八時は、遊び終えて帰宅する人と、こらから遊びに来る人とで混雑している。

「ママ、あっちピカピカしてるよ!」

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