先生愛してる
「だからね、橋本先生に瞳ちゃんも彼氏いないと思うわ。と伝えたのよ。」
そんなことしなくていいのに。
恥ずかしくて顔が赤くなってくるのが分かる。
「そしたらね、小柄で可愛い方なのに意外ですね。と笑顔で答えてくれたわ。これはいけるわよ。」
お世辞とは分かっているけれど嬉しい。
恥ずかしくてさっきからパソコンと睨めっこのままだ。
「優しいですね。橋本先生。ちょっと備品の整理をしてきます。」
田中さんから逃れるために印刷室に移動した。
後ろからでも田中さんのニヤニヤしている顔が伝わってくる。
それと同時に自分の顔が真っ赤になっていることにも気付く。

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