西野先輩はかまいたい


「返してください!」


「あっ、そういうことね」


「えっ?」


「西野君のことが好きすぎて
 このシャーペンを
 盗んじゃったわけか」



なに、その言いがかりは!


「違います!」


「知ってた?
 ドロボーって犯罪だよ」


「だから、盗んだんじゃないです!」


これは、体育館裏の

花壇に刺さっていて……



「は~い、こっち見て!」


「えっ?」


反射的に、声の方に振り向いてしまった私。


カシャ!

いきなり響いたシャッター音。


女の先輩に向けられた

スマホの画面には

驚き顔の私が写っている。


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