浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~
「なあ、アレックス。人間、諦めが肝心だ。それに、自分が欲するものすべてが容易に手に入るわけではない。さらには、物事には順序ってものがある。たったいますべきことから解決すべきだ。未来は、きっと明るい。おまえに幸あれ」
「アニバルの申す通りだ。王太子だけでも恵まれているのに、その上カッコよくて頭がよくて、性格はピカ一。これだけのものを持っているのだ。これ以上、何を望む?欲張りすぎだ」
「おおっと、ロボ。文才ってのもあるな。おれにも文才があればなぁ。副編集長じゃなく、物書きに扮して諜報活動が出来たのに」

 アニバルとロボの会話を、アレックスは神妙にきいている。

 それにしても、美貌の王太子よね。こういうのって、子ども向けのお話ならあるあるの設定だわ。

 こういう設定って、女の子たちが憧れるのよね。

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