浮気性の公爵に「外見も内面も最悪」と離縁されましたが、隣国の王太子は見染めてくれたようです~自由気まま少々スリリングな生活を満喫中です~

著書

「ああ。これ、ぼくの著書だよ。一応、最新刊も入っている。まだ発売はされていないんだけど、よければ読んでほしいと思って」

 彼はローテーブル上の紙袋を、こちらにすべらせてきた。

「何巻まで出ているの?」
「最新刊を合わせれば、七巻まで。八巻目を改稿中で、同時に九巻目のプロットを練っているところだよ。きみは?」
「五巻まで。六巻は、まだ手許に届いていないの。七巻目がもう間もなく執筆が終るかなっていう予定。あくまでも、予定だけど。わたしのは、本棚にあるから。取ってくるから紅茶とクッキーをどうぞ」
「ありがとう」

 わたしが立ち上がるまでに、彼はカップを持ち上げ紅茶のにおいを堪能した。

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