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「うまくいってるわけないよなあ」

そう言って比留川は甲高い奇声を発した。


「どういう意味だ?」

比留川は薄ら笑いを浮かべ、ポケットから新しいガムを取り出した。

一枚差し出して「いるか?」と言ったが、僕は首を横に振った。

ガムの銀紙を開きながら比留川が呟く。

「いい体してるよな」


こいつと話してもストレスが溜まるだけだ。

僕は比留川から離れようと腰を上げた。


「あえぎ声もいい」

比留川がぼそりと言った。
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