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カウンターの席に戻り、マスターに声をかける。

「ハイネケンちょうだい」


禿げてるのかスキンヘッドなのか、はっきりしない頭をした初老のマスターが、鈍重な動作でビール瓶を出した。

「あいよ」


らっぱ飲みしかけた時、カウンターの端に女が座っていることに気がついた。

僕がトイレに行っている間、店に入ったらしい。


ん――?

見覚えがあるような気がした。

口に当てたビール瓶を下ろして女を観察する。


幼い顔立ちに短くカットされた艶やかな黒髪。

頭頂部のあたりが寝癖のように跳ね上がっているのが目についた。

タイトなニットが豊満な胸をやたらと強調している。
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