ねぇ、放さないよ?
「あ…また、イッた?
可愛いんだけど!」

あれから、有愛は玄琉に無理矢理抱かれていた。

何度も、
何度も、
何度も……………



「ずーーーーっと、夢見てたんだぁ。
有愛とこうなること」

「しず…る…さ…もう……」

「ダーメ!
もっと、もーーーっとしよ?」

「しず…る…さ…」

「有愛、愛してるよ」

「んぁ…あ……あぁ……」


どうして、こんなことになってしまったのだろう。

どうして…………


「有愛…」

「しず…る…さ…」

「有愛、言って?
玄琉さんを愛してるって!」

「しず…さ…愛して……る…」

「うん、うん!」


狂っている。
この、目の前の美しい人は狂っている。


「有愛…もう、ここから出さないからね!」

「ん…しず……さ…」

「ずーーーーーっと、僕が囲ってお世話してあげる!」

「お願……も…」

「だから、もっと……僕だけを愛して?
僕なしでは生きれなくなって?」


私は、これからどうなるのだろう。



ただ、確実なのは………

もう二度と、ここから出れないこと。

この美しい人には、敵わないということだ。




「有愛。
愛してるよ、僕だけの有愛……!」

「………」


「ねぇ、僕から放れないでね?」

「………」


「あ、違うか!
絶対、放さないからね!」



玄琉は一晩中、有愛を抱き続けていた。





そして有愛は、二度とマンションから出れなくなった。

ずっと玄琉に囲われて、愛されて、玄琉なしでは生きれなくなっていったのだった。




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