冷徹上司の過剰な愛
でももう切ってしまったものはしょうがないし、難波さんが気に入らないと言うのならまた伸ばせばいい。


その勢いでインターホンを押すも、すぐにカメラを手で隠した。


…うぅ…やっぱり怖いぃ。



『…はい…?』


「っ、な、難波さん…?蓮美、です。」


『カメラ見えないんだけど…?』


「っ、そうですかぁ?故障、かなぁ…?開けてください…。」


『…ん。』



ドアが開き、急いで中に入ると、エレベーターに乗り込んだ。


っはぁ……心臓が潰れそう。


こういう時に限って、スムーズに難波さんの階まで着いてしまうんだもんね。神様の意地悪ぅ。


と気を抜いていると、エレベーターのドアが開き、そこに立っていたのは…、



「っ、難波さん…。」


「………。」



わたしを見たまま何も言わない難波さんに思わず俯く。


これはさすがに不意打ちすぎぃ!
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