冷徹上司の過剰な愛
「…キスしたい…。」


「へ?キ、キス…?」



っ、いきなり!?それも今このタイミングで??ホッチキス…の聞き間違いとかじゃないよね…?(なわけないか。)


難波さんを見上げると、不意打ちのように唇が重ねられた。



「……っ、…。」



角度を変えつつ、唇を割って入ってきた難波さんに力が抜けていく。そして気づけば手に持つ資料も床に散らばっていた。



「…まっ、て……も、…無理、です。」



難波さんの胸を押し、その場に座り込んだ。


もう脚に力が入らない。立っていられない。



「僕が間違ってた。」


「え?…、」


「仕事。あのんから奪うのは優しさじゃないね。」


「あ、……。」


「でもお願いだから明日まで安静に休んでて?」


「…はい。」



それからすぐに寝室に行き、難波さんの胸の中で眠りについた。
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