冷徹上司の過剰な愛
俯きながら返事をすると、何事もなかったかのように会議室を出て行った。



「っ、……。」



緊張から解放されたわたしはその場に力無くしゃがみ込んだ。


両手で頬を抑えながら冷静さを取り戻していく。


……あんなの反則だよぉ…それも会社でなんて。



「…戻らなきゃ。」



気持ちを入れ替えオフィスに戻るも、難波さんと目が合うことはなく、さっきまでの難波さんはどこへやら?



「あのん、大丈夫だったの?また怒られた?」


「入力ミスがあったみたい。」


「わざわざそれだけで呼び出されたの?」


「あ〜…ううん。他に理由があって…。」


「他って?…もしかしてプライベート系??」



耳元に唇を寄せ、わたしだけに聞こえる声でそう尋ねてきた舞子と距離を置く。


実は、舞子だけには難波さんとの関係を話していた。と言うより、なぜか勘づかれてしまった。


恐るべし舞子。
< 28 / 230 >

この作品をシェア

pagetop