Secret Investigation

会場に戻ると、ちょうど電気が消え前方に主催者が現れ挨拶をする。

「この度は、私の我儘で開いたこの場に集まり頂きありがとうございます。

皆さんに１つご報告があります。」

挨拶の主は、横に控えてる人物に壇上にあがるよう促す。
その人物を見て私は息をするのも忘れその場から動けなくなる。

「ご紹介します。この度、新たに我が社と契約した世界的大企業の専務取締役、風上修也様です。
これからはこちらの会社様と共により良い商品提供、顧客満足度の向上に努めます。」

挨拶の主は風上修也にマイクを渡す。

「ご紹介に預かりました、風上修也です。どうぞ、これから宜しくお願い致します。」

挨拶が終わり、会社に灯りがつくと御令嬢型は風上修也のもとに流れていく。

その様子を端で見ていると沙綾と土浦さんが私の元へやってきた。

「どうするの？」

私はただ無言で彼を見つめていた。
しかし、彼と目が合ったので逸らしたら彼が私の元へ来てしまった。しかも御令嬢型も一緒に。

「久しぶりだな。」

「私と話して良いのかしら？皆さんも貴方と話がしたいのでは？」

私は辺りを見渡しながら話す。

私の言葉で周りの女性達も私もって言うかのように風上修也を取り囲んでしまう。

「私は忙しいので失礼するわね。話がしたいのなら事務所までお願いします、では。」