Secret Investigation
「福本くん、これでも尚テロリストの一員ではないというのなら、それ相応の弁明をしたまえ。」

私は福本のもとへ歩みよるが、福本が逃げる。しかし壁に覆いやられたので福本に逃げ場はなくなったのだ。
力づくで押し倒せば私が不利になるが、ここには警視総監もいるうえ外に拘束部隊がいるのは福本も解ってるため迂闊には手を出してこないのだろう。

「警視総監、福本凌太警視正の身体検査の許可を。」

「あぁ、良いだろう。」

「福本警視正、今着ているジャケットシャツ及びズボンを抜いてください。これに逆らうということは警視総監の命に反するものだと捉えます。」

私が何をしたいか理解した福本警視正はズボンから盗聴器やメモスマホが3台出てきた。さらに、ジャケットを脱ぎシャツを脱ぐとそこにはテロリストの一員である紋様が彫られたタトューが示されていた。

私は、自分のスマホでテロリストの紋様が掘られているものを写真を取りシャツだけ着させジャケットを預かった。

ジャケットの中に入っていた警察手帳と手錠を取り出し警視総監に渡した。

「君にこれを持たせる資格は無い。クビだ。」

福本凌太はその場から崩れ落ちた。
私は、福本凌太から目の前に行き自分のジャケットの中から手錠を取り出す。

「福本凌太元警視正、貴方を逮捕します。」

菅原香織28歳、初めて警察官をしかも上司の手に手錠をかけた。

警視総監が扉を開け拘束部隊を連れて来たので、福本の身柄を渡しその場を後にした。
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