幼馴染は、政略妻を愛したくてしょうがない
「食事会はいいとして、祝賀パーティーよ。着ていくドレス、新調しようか迷ってるのよね」

「それなら、俺に贈らせてくれないか」

「え?」

予想外の言葉にぽかんとする。

「そういうプレゼント、したことないなと思って」

「それは、婚約が決まったのもハルくんが帰ってくる時だったからねえ。 それに、シンガポールのお菓子とか、送ってくれたじゃない」

「婚約者への贈り物にしては簡素なものだろう。とにかく、当日は俺の見立てた着物で隣にいてほしい」

貴晴さんは譲る気はないようで、私はこくんと頷いた。
なんだか嬉しくなってくる。旦那様からのプレゼント。いいね、響きがいい。

「わかった。 それじゃあ、お願いします」

「早速今日、この後行こう」

「いいけど、私はまだ食べるよ?」

「それは分かってる。 一椛が食べてるところを見るのは好きだから、存分に楽しんだらいい」

朝は太るぞ、なんて脅してきたくせに。
ていうか、そう言われると食べづらくなるんですけど。
まあ、食べるけどね!


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