幼馴染は、政略妻を愛したくてしょうがない
「はあぁ。まだ食べたいけど、おなかいっぱい。無限胃袋ほしいよ〜」
「嘘だろ。おまえ、結構食べてたじゃん」
「そうなの! 貴晴さんとぜんぶ半分こだから、ついついあれもこれもって…」
「うん、いい食いっぷりだった。一椛のそういうところ、好きだよ」
「は…」
「また来ような。でも、俺はもうしばらくは中華は遠慮したいから…今度は中華以外で、美味しいところ探すか」
ちょっと、まって!
今の発言はスルー!?
私が過剰に反応してるだけなの?
『好きだよ』って……貴晴さんは、食べてる人を見るのが好きなだけなのだろうか。
私の動揺と赤面に気づきもしないで、歩いていってしまう。
「ん?どうした、一椛」
ついてこない私を不思議に思って振り向く。
「な、なんでも、ない、です…」
なんでもない…ことのように流されていく。
私にとっては結構、重要問題発言なのですが!
まさか私から言及することもできずに、もやもやぐるぐるだけが残ったままだ。