すずらんに幸あれ!
*
「ども、林でーす。大学1年の19歳です☆」
「森下っす。林と同じく19歳っす」
「デュフッ…っ、ンデュフッ…。ンッフ……秋山、デス…」
私たち3人は笑顔で「よろしくおねがいしま〜す」と声を揃えて言った。
その後、ゆずぴから順番に自己紹介をする。
「ゆずです♡」
「めるです♡」
「ら、蘭です…」
林さんと森下さんは「すげー!みんなちょ〜かわいい〜!!」と目を輝かせながらゆずぴとめるちゃんを交互に見た。
「みんな」と言っていたが、2人の男の視線は私の方へは一切向けられなかった。
……まあ、わかってたけども。
目の前の男たち以外にもきっと街中で2人を見かけると無意識に見惚れてしまうだろう。
「ねえ、林さんの下の名前知りた〜い」
「え〜?教えたらめるちゃん俺のこと名前で呼んでくれる〜?」
「うん!呼ぶ♡」
「ゆずちゃん、高校何年生だっけ?」
「高2です♡」
「そっか〜。オレ2つ上だけど大丈夫?」
「うん♡むしろ年上がいい♡」