まあ、食ってしまいたいくらいには。


愔俐先輩が立ち去ったあと、

しばらく呆然とベッドに腰かけていたわたしはふと、それの存在を思い出した。


ベッドの上にはさっきまでなかったビニール袋。


危険物でも置いていったか?とおそるおそる中を確認してみると、そこにはパンやらおにぎりやらが入っていた。



わたしに対しての皮肉に思えてならなかった。

悔しくて、とても悔しくて。


袋ごとドアに投げつけようとして……やめた。
食べものに罪はない。



< 32 / 236 >

この作品をシェア

pagetop