虹色のバラが咲く場所は

115話 狭くないの

再び目を覚ますと16時だった。 
「・・・レッスン!?」
部屋を出ると、舞がリビングで宿題を
していた。

「舞、レッスンって、」
「蓮はその体で行けるわけないでしょ」
「それは、そう、だけど」
舞は教科書を閉じて、体をこっちに向ける
「蓮、レッスンは休み。さっき千鶴さんに
言ったら伝えとくって。
お大事にね、て。」
「そっか」
「蓮、本当は宿題だけじゃないんでしょ?」
確信をついてきた舞

「宿題、の他に受験勉強してたんだ」
「受験、どこ受けるつもり?」
「椿、」
「つばき?」
「椿宮高校」
自分の耳を疑った。
「え、あそこ偏差値70じゃん
待って、蓮がいけても私たち・・・。
そうでも、ない?ー」
「舞と類、雪希もこの前の中間、期末って
点数はよかっただろ?」
「それは、そうだけど。でも仮に入学できたとして、先が大変だよ。ライブの数も
イベントの数も増えるし、他にやること 
だってあるんだから。」

(確かに、絶対にそこに行きたいって
理由はない。だったら少し余裕をもって
高校を選ぼう、というか)
「詳しいな、椿宮のこと」
「私だって来年受験だよ。色々調べるに
決まってるじゃん」
「そう、梅原はどうかな、一応第二志望で
考えてるんだ」
「梅原、いいと思うよ。
多分、私たち4人行けるよ。
場所は中学より少し近いかな。でも電車には変わらないかも」
「よし、進路調査の時そこ第一志望に
しよう」
「そうだね。ところで、蓮。」
笑顔だがなんか怖いな

「うん?」
「意識はっきりしてるからって熱
あることには変わらないんだから、
横になったら?」
「うん、そうする」
他に言うことは許されないと直感した。
翌日も大事をとって休んだ。

舞も
「1人で病人を居させるほど心狭くないの」
と言って休んでくれた。
翔さんの服を洗濯したり、軽く掃除をしたり
舞は忙しそう。
でもお昼ごろに熱は下がり、17時ごろ
制服に着替え、電車で寮に帰った。
たった1日なのにすごく久しぶりな気がする。

「「ただいま」」
中に入ると、類と雪希がぐったりしていた。
「あ、おかえり」
「蓮、大丈夫?」
のっそりソファから立ち上がった類と雪希。
「2人も風邪ひいたの?」
「違うよ、舞。ちょっとゴタゴタがあって」
「ゴタゴタ?」
舞は眉間に皺を寄せてるが俺もだと思う。
「さっき、ちょっとね」
類は苦笑して話してくれた。
さっきあったこと
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