虹色のバラが咲く場所は

151話 極意

私は呼び出しで校舎裏へ。
「突然呼び出してすんません、
姐さん!」
「別に呼び出しはいいですけど、姐さんってやめてくれませんか?
私の方が年下ですよ?」
何故か、あの時の先輩たちに懐かれた。

(金髪に坊主に、モヒカン、
ここ高校だよね?
でもそれなりの偏差値の学校だから成績いいと思うけど。
この3人以外ガラ悪そうな人見た事ないからこの3人が特殊なだけかも)

「いや、姐さんに対してタメは失礼
ですよ!」
「先生に対してのタメ口の方が
失礼だよ」
坊主の先輩は勢いよく言ったが正論で
返した。
「で、今日はどんな用件?」
(多分じゃなくてもめんどい事
なんだろうな)

「ずばりバレンタインっす!」
「でもモヒカン先輩、バレンタインって
半年以上先じゃないですか」
呆れていると
「なんすか、モヒカン先輩って」
(突っ込むのそこ?)
「だって名前知りませんし」
「コードネームみたいで
かっこいいっすね!」
「あ、まぁ先輩がいいんなら」
(あの時とはえらい違うな。
あの時はザ・ヤンキーに見えたけど、
今はバカな忠犬みたいでかわいいな)

初対面の時の臭さがないと
今、気づいた。
「そういえば、香水やめたんですか?」
「はい、遠回しに臭いって
言われたんで」
(香水つけてたの金髪先輩だったんだ)

「背伸びしたいのはわかりますけど、
高校生のうちは柔軟剤で十分ですよ。
私だって香水つけてませんし」
と言っても、柔軟剤がキツいか
心配だったから袖を少し嗅ぐ。
(大丈夫、気にならない。
というか蓮たち気にならないし、
いや、でも鼻が慣れてるだけかもしれないし)

「ねぇ、私、柔軟剤臭います?」
一応聞くと、すごい勢いで3人とも
首を振る。
「いえ、そんなことないです!」
「むしろいい匂いっす!」
「程よい石鹸ような匂いですね」

(ちょっと金髪先輩の発言は
引っかかるな)
「・・・待って、本題からかなり
脱線しちゃってます。
バレンタインでしたよね?
私は去年事務所に送られたのは確か
24個でした」

そう言うと先輩たちは膝をついた、
「俺たち、親兄弟にすらもらったこと
ないっす。」
「他には、どんな数貰ってる人
いましたか?」

(モヒカン先輩、傷口に塩を塗るような
こと聞いていいのかな)
「雪希が32個、蓮が38個、
類は45個を超えてたかな。
あとは、みんなへっていうのが
20個ほど」
(私が一番少ないんだよね、
まぁ先輩たちからしたら
嫌味なんだろうけど)

「俺、今年は貰いたいです」
金髪先輩の言葉にモヒカン先輩と
坊主先輩は泣きながらうなづいた。

「まぁ、先輩たち今年で卒業
ですからね」
「極意をお願いしますっす!」
「極意・・・て言われても。
まぁ、女子に優しくした方がいいんじゃないですか?女子だけじゃなくて
男子にも。あと先生たちにも、真面目に向き合えばお情けでくれると思います
けど。あと女子はギャップに弱いですからね、私は例外ですけど。」

「女子に優しく・・・」
「「「やってみます!!」」」

波乱の昼休みは終了した、


< 151 / 267 >

この作品をシェア

pagetop