虹色のバラが咲く場所は

158話 夏といえば

ウエディング撮影から約3週間後、
私は先輩たちに呼ばれて、
校舎裏へ。
「今日はどうしたんですか?」

モヒカン先輩は得意げに一つの雑誌を
私に見せた、
(あ、これは)
あの時の撮影した雑誌だった。
「姐さん、本物の式の時は是非
呼んでください」
「俺たち精一杯、祝福するっす!」
「それか俺の時に来てください!」
と一斉に言われたが
(今のところそんな予定はないしな)
と内心、呆れていた。
でも自分はともかく坊主先輩だけでなく
3人の式には参列しようかなと考えた。

そして週末
「類と」
「蓮と」
「雪希と」
「舞です」
「「「Rainbow Roseです」」」」

今日は海ロケ、水兵さんの格好を
している。

海にぴったりの青空ではなく曇り空
なのが残念
(でも青空だと日差し強いし、
曇りだと紫外線が強いし、
どっちもどっちかな)

ネクタイなどは各担当カラーというのは
お決まりで、
私は膝丈の水色のキュロットスカート、
雪希は白のミニ丈のデニムスカート、
類は紺の膝丈のパンツ。
蓮は白の7部丈のパンツ。

雪希はロケの前に髪をバッサリ切って、
ミディアムまで短くした。
忙しいから手入れに時間がかかるから
らしい。

ちなみにロケの詳しい内容は
聞いていない。
初めに類に目隠しと長い棒が渡されて、
最初はわからなかったが、すぐにピンと
きた。
(まさか)
「あちらをご覧ください」
スタッフさんが手を後方に向け、
振り返ると、ビニールシートに
スイカが。
(やっぱり)

「誰が綺麗に割れるか!?
スイカ割りゲーム」
というスタッフさんの声に完全に
理解した。

「ただ目隠ししただけでは
つまらないので、グルグルバットを
してもらいます」
(三半規管弱い人は拷問だな)

ちなみに最初の人以外は、
紙風船らしい。
(スイカ割りとは、と聞きたくなる。
でも流石にスイカ4つはきついよね)

グルグルバットを5回して、
周りの声を頼りにスイカの場所まで歩き
割る、というシンプルなルール。

じゃんけんして負けた人からやることに
蓮→類→舞→雪希
の順番になった。

蓮のターン
グルグルバットをしても方向感覚が
あまりにも狂わずスムーズすぎて
寧ろ怖いレベル。

類のターン
方向感覚が狂い、
私たちの方に向かってきた時は
すごく怖かったが、なんとか軌道修正
して紙風船を割った。

私のターン
たしかに酔うし方向がわからなくなる。
類と雪希の指示があったが、
途中から指示がなくて困惑した。
雪希に
「そこだ」
と言われたがぶつかった感覚はない。
何故か笑いが聞こえて目隠しを外すと
蓮が紙風船を持っていた。
わからなかったがあの後聞いたら、
私が振りかぶった瞬間に蓮が
紙風船を取ったらし、
(タイミング悪かったら放送事故でカット
されてただろうな)

雪希のターン
グルグルバットをしてすぐに
足がもつれて転んだ。
起き上がろうとしても目が回って
立てないらしい。
30秒ほどして立ち上がり、
指示を聞いて無事に紙風船を割ったが
目隠しを取った顔は青白かった。
(雪希ってそんな三半規管
弱かったっけ?)

他にもビーチフラッグや
ビーチバレーといった
勝負をしてこのロケは終了したが、
学校が夏休み期間に入ると
「また海、行こうよ。
プライベートでさ」
と雪希が言い出した。
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