虹色のバラが咲く場所は

18話 レッスン開始

朝、目を覚ますと熱が落ち着いている
気がした。
(制服どうしたっけ?)
ドアがノックされ蓮が入ってくる。

「どうしたの?蓮」
舞は熱が下がったらしくベットから
降りていた
「どうしたって、これ」
俺は袋を舞に突き出す。

中を見ると、
「私の制服」
と呟いた
「生乾きなんて嫌だろ?貸し一つ」
「なんで私の制服持ってるの、」
舞は怪訝そうな顔をした

「え?」
「生乾きは嫌だし、 
貸し一つは別にいいけど、
なんで私の制服を持っているの」
すげー舞は俺を睨む。 

まぁ異性から自分の制服を渡されたら
誰だって同じ顔するか
「え、えっと雪希に頼まれて」
「雪希に?そうなんだ、ありがと」
「じゃ、俺も準備あるから」
そう言い部屋を出る
(雪希なら信用するんだ)

私は制服に着替えて
「あ、朝食!?」
急いで鞄を持ち一階に降りる。
「ごめん、類」
「大丈夫だよ、舞。
まだ休んでてもよかったのに」

後から雪希と蓮が来て、朝食を食べ
「類、洗い物今日は私やるよ」
「そう?じゃあお願い」
類は笑って言ったがどこか違和感を
感じる。
(まあ気のせいか)

それぞれ学校に向かい、
あっという間に放課後。
私は校外で蓮と合流し事前に教えて
もらったレッスン場へ。

(こんなところ見られたらまた
鈴川さんに面倒なこと言われそう)
私たちがつくと、2人はもうついて
ジャージに着替えていた。
私たちもジャージに着替える。

しばらくすると私たちを指導してくれる人がやってきた。
歌が杏奈さん、(あんな)
ダンスが杏子さん(きょうこ)
レッスンは平日は2時間、休日は6時間。
歌は音取りから。
雪希が1番うまかった。
正直、五線譜の音符の書かれてる紙だけではさっぱり意味がわからない。

(休憩中、色々教わろう)
次はダンス、というか基礎体力、
次に運動能力をみる。
くばられた用紙を見ると
(これスポーツテストじゃん)

反復横跳び、短距離走、シャトルラン、握力などなど。
シャトルラン、私は30でアウト。
雪は55、最終的に蓮は82、
類は100を超える。
(すごいな。100超えるとか)
「私も頑張らないと」
類は102。

蓮も類もすごいな。僕も頑張らないと。
次は柔軟、脚を開き体を前へ倒す。
まぁまぁかな。自分的にはそんなに
硬いとは思わない。
ふと横目で舞をみると、

「え、」
舞は脚を180℃開きお腹を床に
つけていた。
(軟体動物)
「すごいわね、舞。
蓮と類は、ふざけてないわよね」
杏子さんのひきつった声の後に
「ふざけてないです」
「これ、限界です」
蓮と類の絞り出すような声が聞こえる。

上体を起こすと、2人とも全然上体を
倒せていなかった。
舞は起き上がり何を思ったのか2人の方に歩いていく。
(何するんだろう、舞)
傍観していたらそれぞれの背中を
片手で押す。
「あ゛~いだい」
「ちょ、舞、やめて」
舞はすぐに手を離し
「ごめん、
そんなに痛がるなんて思わなくて」
舞は笑うのを堪えて言う。

(まぁ、筋肉が多ければ多いほど
柔軟性は欠けるって言うしな)

一通りスポーツテストは終わり、
本格的な練習になる。
歌いながら踊るのかかなりの体力が
いる。歌詞を覚え、ステップも
意識しないといけない。

新米だからといって甘い世界じゃないのは重々承知。
「一旦、休憩」
杏子さんの声に私たちは床に
へたり込む。

「思ってたよりきついな」
「でもやっぱり楽しい。」
「本当にステージに立てる日まで手は
抜かない」
蓮の声に雪希と類が同意する。
私はお手洗いに行こうとレッスン場
を出る。

お手洗いに入ろうとすると
「舞って子だっけ?STEPの翔くんの
妹って噂」
(杏子さん、)
「でも、噂は噂でしょ?本当じゃなくても、あの子はのびしろがあると思うけど」
(杏奈さんもいるの、)
「杏奈は甘いんだよ。あーあ翔くんの
妹だからレッスン引き受けたのに」

「兄妹だからって同じ才能を持ってる
わけないと思うけど」
「うわっ、杏奈それって結構きついね」
「わ、私そんなつもりじゃ」
拉致が明かなそうなので
別のお手洗いへ。

(才能がないのは自分が1番わかってる。)
「才能がないならにどんどん足掻いて、
認めさせればいい」
< 18 / 267 >

この作品をシェア

pagetop