年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


そんな甘い声で頼まれては、断れるはずがない。

「ん……っ」

私たちは足りないものを埋めるように、何度も何度もキスを重ねた。

ぼーっとした表情のまま彼の唇が離れていくのを見る。
最初は彼の方からけしかけてきたのに、私の方が物足りなく感じてしまっているのでタチが悪い。

「このままじゃ夕方になっても終わらなそうだ」
「そ、そうですよね」
「またあとでな」

そうやって耳元で甘く囁いてからかう気満々の顔つきで私を見る。
倍返しというか、倍倍倍返しくらいにされた気がする……。

それから段ボールの箱を開けて、服や小物を整理するとあっという間に荷物が無くなった。

「これで、荷物の方は終わりか」

園城さんが休憩にと紅茶を入れてくれてダイニングテーブルに向かい合う形で座る。

紅茶を嗜んでいると、園城さんのスマホがピロンと音を立てた。
ふとスマホに視線をやった園城さんはそのままそれをそっと閉じる。

「大丈夫ですか?」

私が尋ねると、彼はバツが悪そうに伝えてきた。

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