クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 肌を重ねたのだから、多少なりとも俺に好意を抱いてくれていると思っていいのだろうか? というより、俺の好意は伝わっているのか。

 リビングのソファベッドに腰を下ろし、額に手を当てて天井を仰ぐ。

 世の中の夫婦や恋人たちを改めて尊敬した。彼らは相手に好きだと伝え、その関係に至っているのだから。

 彼女が同じ気持ちを返してくれるかわからない、という点で、好きとひと言伝える難易度が跳ね上がる。

「いつから俺はこんなに臆病になったんだ」

 もしも仕事漬けの生活ではなく、ほどよく女性とも恋愛を楽しんでいたら、スマートにこの想いを明かせただろうか。

 遠巻きに見ていた頃に比べ、七海への想いが大きくなっている。

 今夜を機に彼女との距離が変化してしまえばいいと、強く願った。

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