クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
「嫌われないためには好きだと伝えるだけでいいのだから、疑えなくなるまでじっくり愛してわからせる。なにか間違っているか?」

「わかんない……」

 本当にわからなくなって、子供っぽい言い方になった。

 透哉さんってこんなに簡単に愛とかなんとか、言うタイプの人じゃないと思っていた。

 なんだかちょっと、吹っ切れていないだろうか?

 ……よく考えなくても、まずい状況かもしれない。

 これまで彼は『好き』や『愛してる』を言葉にしなくても、私に甘い気持ちを与えてくれていた。

 それがこれからは愛の言葉まで日常生活に増えるとなると……。

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