クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 せっかく透哉さんが会話する場を用意してくれたかもしれないのに、私はというと結婚式の疲れでがっつり熟睡してしまった。

 彼に起こされて目をこすりながら飛行機を降りると、そこはなんとイギリスだった。

「ここからまた車で移動する。もう少しでゆっくりできるからな」

「うん、ありがとう」

 まだ眠気は消えない。もし覚醒していたら、ベッドより寝心地のいいシートのどこがゆっくりできなかったのか、彼を質問責めにしていただろう。

 それにしてもイギリスに連れて来られるとは。

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