クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
「そ……そうなんだ。じゃあ、いろいろ質問するね。ありがとう」

 今度は私が透哉さんから目を逸らす番だった。

 彼に見つめられると、鼓動が速くなって顔に熱が集まってくる。

 今までそうじゃなかったのが、急に意識するようになった理由は『君に踏み込まれたい』というひと言で間違いない。

 この人は私になにを望んでいるのだろう?

都合がいいから、契約結婚を提案したんじゃなかったの?

それなのにどうして、踏み込まれたいなんて言うのかがわからない。

「俺も君に質問していいか?」

 控えめに尋ねられて、こくこくとうなずく。

「ちゃんと答えられるように準備しておくよ」

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