クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 透哉さんの反応は気が抜けるくらいあっさりしていた。

 踏み込んでもいいというから親しみを出していこうと思ったけれど、もしかして社交辞令でしかなかったのだろうか?

「この後はどう過ごすの?」

 めげずに会話を続けようと尋ねると、透哉さんが考え込んだ。

「俺は君を気遣うが、君はそうしなくてもいい。好きなように過ごしてくれ」

 そうじゃない、と喉まで出かかった言葉を呑み込む。

「つまり、船の上にいる間は一緒に行動しないのね?」

 今の言い方だとそうとしか取れなかったから、確認のために問う。

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