クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 私なりに遠慮を捨てて一歩踏み出したけれど、彼が単独行動を前提として話した事を考えると、面倒だと思われる可能性もある。

 透哉さんの答えを待って、コーヒーのセットについてきたミルクレープを口に入れた。

「わかった。では逆に、一人の時間が欲しくなったら言ってくれ」

「ありがとう。あなたも一人になりたくなったら、遠慮なく言ってね」

 返答までには微妙な間があった。

「……ああ」

 既に一人になりたいと言いたいのか、それとも別の意図があるのか。

 透哉さんは表情からなにを考えているのかが読めなくて、次の出方に悩む。

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