激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
「長時間の異動で疲れただろ。時差ぼけはしていないか?」
「だ、大丈夫ですから」
「本当に? 顔を見せて」

 亮一さんは大きな手で私の頬を包みじっとみつめる。
 至近距離で見る亮一さんの顔はかっこよすぎて落ち着かなくて、頬が熱くなっていく。

「と、とりあえず離してください」
「どうして?」
「浜辺さんが見てますから!」

 その言葉に亮一さんは顔を上げた。
 浜辺さんがいることに今気づいたようだ。

「あぁ浜辺。空港までの出迎えありがとう。助かった」

 私を抱きしめたまま冷静な口調で言う。

 浜辺さんにお礼を言うのも大切だけど、とりあえず離してほしい。

 そんな私たちを見て、浜辺さんが「うわー」と声をもらした。

「いつもクールな瀬名さんが、奥さんにはこんなにべったべたに甘いなんて意外すぎる……」
「ようやく妻に会えたんだ。好きにさせてくれ」
「まぁ、瀬名さんは奥さんがアメリカに来るのをずっと楽しみにしてましたもんね」

 その言葉に頬が熱くなる。
 同僚たちにもわかるほど、私が来るのを楽しみにしてくれていたんだ……。

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