極甘恋愛短編集
低い声にポコッと飛び出た喉仏。


それはどこからどう見ても……男の子!!


「あ、えっと、その」


まさか男の子が出てくるなんて思っていなくてパニックになる私。


無駄にキョロキョロと庭先を確認したりしてしまった。


「あの、今家には僕しかいなくて……」


挙動不審な私を見て母親の方に用事がったのだと思われたみたいだ。


それなら好都合。


『そうですか。じゃあ、また』


と言って帰ることができる。


そうだ、そうしたほうがいい。


だって相手が男の子だなんて聞いてない!


いくら年下だからって、家にかってに上がりこんで夕飯を作るなんてできっこない!


「そうですか、それじゃあ――」
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