ここは君が夢みた、ふたりだけの世界。




そんな世界に生きられた俺は、たぶん世界でいちばんの幸せ者なんだ。


病気のことすら忘れてしまうくらい、逆に感謝してしまうくらい、君と生きた毎日は俺にとって宝物でした。


ずっとずっと俺と手を繋いでいてくれて、本当にありがとう。



李衣、ここから話すことは、未来の君に宛てたものです。



いつの日かの、ラッキーセブンの日。


俺と李衣の前に、ローダンセの花を持って現れた男がいたら。

李衣、もしそのとき、君の前にまだ2番目の王子様が現れていなかったとしたら。


そのときはそいつに、いつかの借りを返してあげてほしい。


そこには俺の気持ちと夢、願いも懸けているから。


必ず君を幸せにしてくれる。

俺のぶんまで、君を笑顔にしてくれる。



李衣、俺をふたりだけの世界に連れて行ってくれてありがとう。


何度も夢みた君の世界を見せてくれて、そこに俺も混ぜてくれて、本当にありがとう。


愛するということを俺に教えてくれて、ありがとう。



君に出会えて、本当によかった。

李衣、俺のいちばん大切で大好きなひと。



俺はずっと変わらず君を愛しています。



また会えるときまで、誰よりも李衣の幸せを心から願ってる。





浅倉 千隼




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