僕は君に毎日恋をする
そのまま乃蒼も眠ってしまい、夜が明けた。

羽衣が目を覚ますと、まだ乃蒼は眠っていた。
「綺麗な寝顔…/////」

昨晩のことを思い出す。


とても、幸せな夜だった━━━━━━━



朝食を作っていると、乃蒼が起きてきて後ろから抱き締めてきた。

「おはよー、羽衣!」
「あ、おはよう!」

「美味しそうだね!」
「フフ…もうすぐ出きるよ!
顔洗っておいで?」

「はーい!」
元気よく返事をして、乃蒼は洗面所へ向かった。


相変わらず“美味しい”と言いながら食べる、乃蒼。
ニコニコして、本当に幸せそうに笑っている。

「あ、羽衣」
「ん?」

「一緒に暮らすって話だけど」
「うん」

「今度、一緒に部屋探しに行かない?」
「え?
乃蒼のマンションに私が引っ越すんじゃ…」

「そう考えてたんだけど、羽衣と全部一緒に決めたいなって!
住む所、インテリア、家具、照明、小物……全部!」

「乃蒼…」

「もちろん、お金の心配いらないよ!
その代わり、羽衣のこれからの全部ちょうだい!」

「………なんか…」
「ん?」

「プロポーズみたい…/////」

「フフ…
でも、僕はずーーーっと!
羽衣を放す気ないし、羽衣と一緒に過ごしていきたい!
羽衣の歩んできた過去はどうしようもできないから、これからが欲しい!」

「はい!」

見据える乃蒼に、羽衣は満面の笑みで答えた。



それから二人は、休みの日は部屋や家具などを探しに出掛けた。

そして夏の暑い午後、二人は引っ越した。

「てか!こんな暑い日に、引っ越しって……」
「もっと涼しくなってからにしろよ!」

高敏と千暁が手伝いに来てくれたのはいいが、二人は汗だくになりながら抗議していた。

「だって、一番最短が今日だったんだもん!」

「だったんだもん!じゃねぇよ!」
「乃蒼!ビール奢りだからな!!」
「しかも!飲み放題!」

「わかってるよ」

「高敏さん、千暁さん。
こんな夏の暑い日に、ごめんなさい!!
適度に水分補給してくださいね!
クーラーボックスに、沢山入れてますので!」

「「ありがとう!」」

「乃蒼もだよ!」
「はーい!」

羽衣も、暑さで顔を真っ赤にして言ったのだった。
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