イケメンクラスメイトの推し愛が重い



「……ありがとう。
本当に、あの瞬間不安で、
足が動かなかった…。
梅森くんの声で、動けたの」




ありがとう、ともう一度言うと


梅森くんが額に手を当てて俯いた。




「……感謝されるようなことじゃない。
Mi☆Miが解散するまで、ちゃんと好きだと伝えてこなかった。
全部、罪悪感っていうか、
あの時やってればって思うことなんだ。

全部、今さらだよ」


「今さらでも。
支えられたの、梅森くんに」




Mi☆Miをやめて未練タラタラだった私を。


未練から目を背けて逃げようとしてた私を。


今日このステージに導いてくれたのは、間違いなく梅森くんだ。




「……そんな大きいこと、出来てないよ」


「ううん。
梅森くんの存在は大きかったよ」




< 235 / 257 >

この作品をシェア

pagetop