イケメンクラスメイトの推し愛が重い
「……ありがとう。
本当に、あの瞬間不安で、
足が動かなかった…。
梅森くんの声で、動けたの」
ありがとう、ともう一度言うと
梅森くんが額に手を当てて俯いた。
「……感謝されるようなことじゃない。
Mi☆Miが解散するまで、ちゃんと好きだと伝えてこなかった。
全部、罪悪感っていうか、
あの時やってればって思うことなんだ。
全部、今さらだよ」
「今さらでも。
支えられたの、梅森くんに」
Mi☆Miをやめて未練タラタラだった私を。
未練から目を背けて逃げようとしてた私を。
今日このステージに導いてくれたのは、間違いなく梅森くんだ。
「……そんな大きいこと、出来てないよ」
「ううん。
梅森くんの存在は大きかったよ」