総長さんは慰めたい。(短)

これが火遊びというのか……まさか自分が赤髪の総長さんを気にする日が来るとは、思ってもみなかった。

すると、その時。




「俺がお前を気にかける理由、知りたい？」

「え……知りたいって言ったら……教えてくれるんですか？」

「あったりめーだろ」

「じゃあ、あの……知りたいです……っ」




願ったり叶ったりな事を提案してくれる総長さん。私はドキドキして、返事を待った。


すると――




「そーちょーさんだって慰めたいんだよ」

「……」




よく分からない答えが返ってきた。

これを聞いたところで「それは一体どういう意味で」と悩むのは決まっている。というか、既に悩んでいる。

そして出た答えが「総長は暇だから、暇つぶしに私の事を慰めているだけ」という、最悪な解釈で落ち着いた。でも、悲しいかな……この理由が一番しっくりくる。