総長さんは慰めたい。(短)


だって制服って高いじゃん。なかなか新しいの買ってもらう機会なんてないじゃん。むしろ、三年間頑張って同じサイズの制服で過ごすのを余儀なくされるじゃん。


だけど、総長は戸惑いもなくシャツを破いた。自分が怒られるかもとは、一切考えてない素振りだ。それって、スゴイことなんじゃないかな……。




「ありがとう、ございます」

「ん」




なでなで




頭を撫でられる。指輪が見えたけど、ちゃんと頭に当たらないように、気遣いながら触ってくれてるのが分かった。




ドキッ




自分がちょろいとは分かっているけど……でも、また少しだけ、ときめいてしまった。

こんなんじゃダメだ。いくら総長さんが相手とは言え、悟られてしまう。このときめきを……。

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